
こんにちは。トレードマンです。
今回は「レバレッジ」について僕の考えを書いていこうと思います。
そもそも、前回の記事の続きとして、「海外FXのデメリット」を書こうと思っていたのですが、それをまとめようとする中で改めてネット上の記事を見ているとやはり多いのが「海外FXはレバレッジが高いから危険」という論調。
「レバレッジが高いから危険」。
これは果たして本当にそうなんでしょうか?
僕はこれは違うと思います。
というより、レバレッジが危険かどうかはトレードする人の「使い方」に大きく関わってくるんですよね。
今回はそのあたりを解説していこうと思います。
「レバレッジ」そのものの意味がよくわからないという方は、申し訳ないですがちょっと自分で調べてみてください。(後々自分でもレバレッジそのものについての記事は書く予定です。)
今回はひとまず「レバレッジの使い方」のみにフォーカスして話していきます。
もくじ
トレーダーの安全を考えたときに本当に必要なのは「レバレッジを規制すること」ではなく「レバレッジの使い方を教育すること」
まず最初に僕の結論を言ってしまうと、FXを金融庁などが監督する上で、消費者(トレーダー)の安全のためにすべきことは「レバレッジを規制」することではなく、「レバレッジの使い方を教える」ことだと思います。
なぜなら、レバレッジを規制したところで、それで完全に安全にトレードできるとは言えないからです。逆にレバレッジが25倍までだとしても使い方次第では数百万円損したりすることは余裕であります。
例えば、最大時速200km出るスポーツカーに乗っているけど安全運転する運転手と、50kmくらいしか出ない原付バイクに乗っているけど、免許も持っていない、交通ルールも知らない運転手の違いみたいな感じです。
スピードが出るから危険、スピードが出ないから絶対に安全という話ではないことは簡単にわかると思います。
FXのレバレッジもそれと同じです。要は、「使い方」が問題ということです。
「海外FXはレバレッジが大きいから危険」は間違い
それでは、海外FXの「大きなレバレッジ」の具体例で考えていきたいと思います。
ここでは具体的に、僕も使用しているXMTradingのレバレッジ888倍で考えていきます。
まず、レバレッジというのは「888倍」という設定になっているからといって、常に888倍でトレードするわけではなく、最大レバレッジが888倍という意味になります。
具体的には、以下の図のような感じです。

左が入金額、右がレバレッジ888倍のときのトレードに使える資金の量です。
この黄色の部分を最大限使用しようとしたときに使えるレバレッジの倍率が888倍ということです。
実際には最大値の888倍を「常に必ず」使う必要はなく、この内の2倍でも、10倍でも、30倍でも、100倍分でも300倍分でも500倍分でもトレードを行うことができます。
日本のレバレッジは25倍までに規制されていますが、海外FXを使用していたとしても、自分でポジションサイズ(トレードする通貨の量)を調整すれば25倍以内でトレードすることは全然できます。
つまり、トレードを安全にするか、危険にするかの違いは、レバレッジの倍率ではなく、トレーダー本人のポジションサイズをどうするかということです。
日本のレバレッジ規制と海外FXのレバレッジ
日本のFX会社のレバレッジは「25倍」というように法律で定められています。
図で見るとわかりやすいですが、海外FXと比べると以下のような感じです。

グレーの部分が日本のFX会社で使えるレバレッジの最大領域です。
海外FXと比べると恐ろしく小さいことがわかります。
レバレッジ規制が日本でされている理由はおそらく「トレーダーの保護」(特に初心者トレーダー。一時期、気軽に参入してきた主婦トレーダーが大損しまくる時代があったりしたそうです。)が目的ですが、最初にも「レバレッジを小さくすれば安全にトレードできるわけではない」ということは少し触れました。
これをもう少し深掘りしていきましょう。
FXでは様々なトレード手法がありますが、今回は比較的毎日何度もチャンスのある「20pips程度」の値動きを狙うトレード手法を例にして話していきます。
20pipsというのは1円の1/5です。別の言い方をすると20銭です。
この値動きでどれくらい稼げるのかというと、
ドル円で、10000ドルを買って、20pips上昇したところで売ると+2000円の利益となります。2000円あれば飲食店で1回ランチしてもお釣りが出そうですよね。
この「10000ドル」の取引を行うために必要な資金はこのようになります。
(ドル円はわかりやすく100円/1ドルとします。)
10,000ドル取引するには、1,000,000円必要
●海外FX 【レバレッジ888倍】なら、 最低必要資金は 1,127円
●国内FX 【レバレッジ 25倍】なら、 最低必要資金は 40,000円
こうなります。
つまり、最大レバレッジが大きければ、「小さな資金でFXに挑戦できる」。
逆に、最大レバレッジが小さければ、「大きな資金を入れないとトレードできない」ということです。
この例のように40,000円をFX会社に預けて、負けトレードを繰り返してしまえば、最悪40,000円丸々無くなってしまうかもしれません。(厳密には資金が減った時点で同じサイズのポジションを持てなくなるのでそうはならないんですが…。)
ですが、海外FXならたった1127円で10000ドルのトレードができてしまうので、負けても最大で1127円しか損しません。
これって、ある意味、「リスクを限定できる」ってことになるんですよね。
なんか、レバレッジの話って頭では簡単に理解できてるんですが、書いて説明しようとすると結構大変ですね。簡潔に説明したいんですがめちゃくちゃ長くなってしまいますね。
しばらくブログは毎日1記事更新していくつもりなので、今回はこのへんで終了します。
調べてまとめる系の記事も、一気に全てを書いてまとめるのは多分無理なことが多いと思うので、ちょこちょこと小さなインプット、アウトプットを繰り返していって、ある程度知識がまとまった段階で「記事ごとのリンクをまとめる」もしくは「改めてまとめ記事を書く」といった形でやっていこうかなと思ってます。
今回の記事で僕が伝えたい内容と同じことは南緒さんというトレーダーの本でも話されています。多分こっちの本読んだ方がわかりやすいですねw
個人トレーダーから専業プロトレーダーになって、その後投資銀行にスカウトされてプロのトレーダーになった方の本です。興味ある方はそちらもぜひ。Amazonの中古とかだと1円で買えますね。
